SKALLER friend's 〜人生せきらら〜 #01 後編

今回からスタートした「SKALLER friend's 〜人生せきらら〜」。
スカラーが応援したいと考える、「人生の大きな過渡期を迎え、思い悩むことの多い30代〜40代女性」をスタッフの独断で、“スカラー世代” と命名!

そんな、スカラー世代へ向けて……

同じ仕事や趣味、ライフスタイルを約四半世紀(20年以上)の長きに渡り継続している先輩たちなら、きっと「強くしなやかに生きていく術」を知っているはず。

経験豊富で波瀾万丈な!?先輩方の物語を通して、皆さんの不安な背中を支え、ときには一歩踏みだす後押しをしていけたら嬉しく思います。

From
スカラースタッフ一同

ヨガ講師歴20年。
失敗も成功も、全てが人と場所を繋げていく #01 <後編>

記念すべき第一回目の「SKALLER friend's 〜人生せきらら〜」は、神戸元町にある「ヨガスタジオstudio SUNDARI」のオーナーを務める、濱田さやか先生にお話を伺いました。
2015年から毎年、神戸初の大型ヨガイベント「Come Join Yoga Fest Kobe」を企画・運営しているさやか先生は、スカラー世代をどの様に過ごしてきたのでしょうか。
そして何に悩み、何を感じていたのか……。簡潔明瞭で親しみやすく、多くのヨギーから憧れられる一人の女性のバックグラウンドに迫りました。

ヨガに触れるきっかけを 神戸発『Come Join Yoga Fest』

ーーーーさやか先生がイベントを立ち上げようと思ったきっかけと、イベント内容についてお伺いしたいです。

『Come Join Yoga Fest』がスタートする前は、ヨガの大型イベントは東京近郊での開催がほとんどでした。「神戸でもたくさんの人がヨガを楽しめるイベントをやりたい」と思ったのが一番大きな理由です。
また、長い目で見たときに、ヨガをする人が増えてくれたら嬉しいなという思いもありました。実際のイベントでは、幼稚園や小学校に通う子どもたちに向けて、親子ヨガといった形でヨガに触れる機会と場所づくりをしています。

たとえ体験した子供たちがその後ヨガを続けなくても、「あ、そういえばヨガやったことある!またやってみようかな?」といった感じで、将来どこかのタイミングで再びヨガに触れるきっかけになってくれたら嬉しいですよね。

『Come Join Yoga Fest』は、もっと神戸の良さを知ってほしい、もっとヨガを身近に楽しんでほしい、もっと人とつながる喜びを感じてほしいという運営メンバーの想いから、2015年より9年連続で開催を実現してきました。「ヨガマット1枚で感じるシアワセ」というテーマを掲げ、ヨガをしていない人でも楽しめる内容となっています。

イベント当日は、ヨガに関する座学系のクラスやインドの古典音楽演奏などを含め、毎回20クラス以上を開催しています。ほかにも、フェアトレードやオーガニックの商品を扱うブースも20店舗近く出店し、多くの人で賑わいをみせています。

イベント会場への入場は無料。各クラスを受ける際には、それぞれ有料のチケット購入が必要ですが、ヨガ未経験者の方ももちろん参加可能です。
ヨガを難しく捉えずに、是非たくさんの人に気軽に足を運んでいただきたいです。

コロナ禍不況を超えて、 イベントにかける想い

『Come Join Yoga Fest』では、これからヨガを始めたい方や、すでにライフワークに取り入れているという方はもちろん、インストラクターとして普段は指導に専念している人にも楽しんでもらえるよう企画しています。イベントでは、ヨガインストラクターに向けた内容のクラスも開催予定です。

個人で学ぶだけでなく、同じ関西で活躍するインストラクター同士の交流を深めてもらいたいという気持ちもありますし、関西だけでなく全国へ活動の場を広げていくインストラクターが今よりさらに増えてくれたら嬉しいですよね。

この数年で人々のライフスタイルも変化し、個人化も進みましたが、同じ空間でたくさんの人と共にヨガをすることで生まれるエネルギーの素晴らしさを感じていただけたらと思っています。

ーーーーイベント開催には、そんな素敵な想いが込められていたとは……!!
実際、イベント開催日を迎えるまでは大変な準備も多いかと思います。毎年、欠かさず開催できている理由はなんだと思いますか?

なによりも、毎年イベントを楽しみにしてくれる方が沢山いることが、私や運営スタッフのモチベーションになっています。イベントが終わったあとすぐに、「来年は何月にやるんですか!?」と聞いてくれる方もいます。

また、元々は参加者だった人が、いつの間にか運営側のボランティアスタッフになってくれていることもあります。毎回、準備の段階では胃がキリキリすることも正直ありますが(笑)人と人との繋がりが生まれていく瞬間に立ち会うことができ、笑顔いっぱいの会場の様子を目にすると、苦労が全て吹き飛んでいきます。

昇進や出産にはリミットがある? ライフステージの変化どう過ごすか

ーーーここからは、再び女性のライフステージについてお話をお伺いしたいと思います。さやか先生自身、年齢による変化をどんな場面で感じていますか?

スカラー世代は、40歳前後の方が多いですよね。私はちょうどスカラー世代の知り合いとの会話の中で、年齢による心と体の変化を感じました。
その知り合いは、世間で取り上げられることの多い「子どもを産みたいか産みたくないか」というライフステージ問題について考えていました。そういった気持ちの問題だけでなく、この先「産めない身体(年齢)」になってしまうことへの負い目のようなものを感じていると教えてくれたんです。
自分に子どもがいないこと、そして今後産めなくなっていくことに対して「私は社会貢献できてない」と言っていた時期もあります。きっと彼女は自分の中に、目に見えないリミットみたいなものを感じてしまったのかもしれません。

ですが、本人が思い詰めてしまっているだけで、どんなライフステージの変化を希望しても、真っ当に生きている人が社会貢献できてないだなんて、そんなことは全くないんですよね。確かに、40歳前後って体力だけでなく、精神的にも大きな波が襲ってくる世代なんですよ。

結婚・出産・昇進といった様々なライフステージ変化のほかにも、自分が思った以上に体力的にしんどくなってくる人もいると思うし、周りの夫婦関係や2人目3人目の出産、子供の進学などが気になることだってあると思うんです。振り返ると、まさに彼女は自分の選択や身体の変化に対応しきれず、そういったスカラー世代の波に飲まれている状況だったのかもしれません。

スカラー世代へ 〜さやか先生からのメッセージ〜

ーーーそれでは最後に、スカラー世代の読者の皆さんへメッセージをお願いいたします!

これを読んで下さっている方の中には、自分の生き方やこれまでの選択に自信は持てているものの、どこか自分の人生に対して将来のハッキリとした道筋や確信を持ててない……と不安定さを感じている人もいるのではないでしょうか。

何かに迷ったときの決断力、他人の意見に振り回されない強さも身につけてきたはず。それでもまだ周囲の状況やステータスなど、様子が気になって迷ってしまうときもある。そんな自分に、ときには嫌気がさすこともあるかもしれません。
私から送るエールがあるとすれば、スカラー世代は「経験の時期」と捉えると気持ちが楽になりますよ、ということ。

成功も失敗もすべてひっくるめて、いずれ絶対自分の糧になります。私くらいの年齢になってくると、「あのとき、失敗しといてよかった〜!」と思うことさえある。また、失敗することが、新たな場所や人に出会わせてくれるきっかけになることも多いはず。
失敗を経験すればするほど、それ以降の人生が豊かになるんだと感じています。

取材/執筆 岩本 彩

「Come Join Yoga Fest」 \最新情報/

もっと神戸の良さを知ってほしい、もっとヨガを身近に楽しんでほしい、もっと人とつながる喜びを感じてほしい。そんな想いから2015年に誕生した、神戸初の大型ヨガフェス"Come Join Yoga Fest Kobe"。

関西を中心に活躍する講師陣によるヨガや座学、演奏22クラスと、ヨガウェアやオーガニック、ナチュラルな雑貨や飲食が楽しめる充実の出店ブースが今年も集結!

日程:8/25(日)10時〜17時00分 (開場9:40)

Peatixにて、前売りチケット好評発売中!

【Come Join Yoga Fest 関連リンク】

⚫︎お話してくれた人……濱田 さやか(はまだ・さやか)

<プロフィール>
ヨガインストラクター、ヨガスタジオstudio SUNDARI(2011年オープン)オーナー。
アーサナ・呼吸法・瞑想など、国内外で学んだ幅広い知識を活かしたヨガクラス・ワークショップを開催。これまでの指導時間は、3万時間を超える。ヨガ指導者養成講座の講師を務め、後進の育成にも取り組んでいる。
2015年から毎年、神戸初の大型ヨガイベント「Come Join Yoga Fest Kobe」の企画・運営を担当。